自由民主党 千葉県議会議員

三沢さとし

MISAWA satoshi
MISAWA satoshi 「崖観音」館山湾全貌の景勝地 
Tateyama City,Chiba
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MISAWA satoshi 活動報告  
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2016-11-22 up
市民の力で地域の防犯

千葉県議会議員 三沢さとし 「活動報告」


 
 ◇誰もが安心して暮らせる南房総地域
 ◇南房総の防犯灯LED化計画
 
市民ボランティアによる防犯活動
 
 ◇三沢さとし県議 : 木下敬二県議 : 亀田郁夫県議
  (
地域コミュニティー力を生かして皆で防犯に協力)



子どもを巻き込んだ交通事故、不審者による空き巣、振り込め詐欺。
ひと昔まえは、鍵などかけずに平気で外出できた南房総一帯でも、都市型の犯罪が多発するようになりました。
特に観光が地域産業の大きな柱の一つであるため、四季を通じて多くの観光客が訪れ、結果的に事故や偶発的な
犯罪を発生させるケースも報告されています。
そうした犯罪の発生を未然に防ぎ、安全に暮らすための抑止力になればと、各地で市民ボランティアによる多彩な
防犯活動が行われています。


誰もが安心して暮らせる南房総地域

それを実現するのは、市民一人ひとりの安全を願う心


館山市の船形小学校、授業を終えた生徒たちが下校していきます。
正門前の横断歩道で誘導するのは「船形地域・子ども見守り隊」の皆さんです。
そろいの「スクールサポーター・ベスト」を身につけ、黄色い旗を手に安全を確認しています。

地域のPTA、老人会などからなる市民ボランティアで、メンバーはおよそ20名。
平成18年に発足しました。
交通量の多い県道をわたりますので、下校時には必ず誘導しています。
また、通学路や住宅地にも別のメンバーが立って、万がいちにも不審者などによって、
子どもたちが犯罪に巻き込まれることのないように見守っています。



増加する防犯ボランティア

警察庁が発表したデータによると、いま全国で市民による自主的な防犯ボランティアを行っているグループは、
2015年12月末現在で団体数で48,060、参加者数で2,758,659名にのぼっていいます。
2003年末に調査した時は、団体が3,056団体、人数にして177,831名だったことをみると、
この間に10倍以上に拡大したことになります。

その背景には、残念ながら日本全体の治安の悪化が考えられます。
特に抵抗力の少ない子どもに対する犯罪が頻発したため、同じ生活県内で日常生活を送る市民の力で、
何とか犯罪を未然に防ごうという思いが高まってきたことが、各地でこうした防犯ボランティアが
増えてきた背景と考えられます。

南房総地域でも活動は活発で、館山市では「防犯協力会」を設置しました。
これは市内を10地区に分け、それぞれ日を決めて地域内をパトロールしているものです。
那古と船形の場合は毎月第一と第三土曜日、仕事を終えて夜の8時に集合し、帽子と腕章を身につけ、
提灯をさげ二班に分かれてパトロールを開始します。

火の用心、戸締りなどの注意喚起だけでなく、無灯火の自転車や、
リードを付けずに犬を散歩させている飼主に注意を促すなど、きめ細かく地域を巡回します。
駐在所の警察官も同行するため、いざと言う時には迅速、正確に対応できます。
また、住民との連携強化に効果を上げています。

パトロールは夏休みに入れば回数を増やし、年末はほぼ連日行います。
祭礼の時がまた大変で、羽目を外したり、お神酒が入り道路に寝込んでしまった人に、
危ないですよとの声かけをしたり注意をうながしたりしています。

青パトの巡回も行われています。
青パトとは、正式には防犯パロトール車のことです。
いま館山市では2台の青パトを所有していますが、各地の要請に応じて活用されています。
何といっても警察車両と外観が似ているので、犯罪の抑止力として効果が大きいと考えられます。
講習を受けた「防犯協力会」のメンバーが乗車し、昼間は交通安全、夜間は防犯をメインにパトロールを行い、
登載されたスピーカーを使っていわゆる「振り込め詐欺」の防止を訴えるなど、
市民に対するPR活動を繰り返しています。



鴨川市民による防犯ボランティア

深海を回遊することの多い鯛が、水面近くで群遊する珍しい景色で国の特別天然記念物にも指定されている
安房小湊の「鯛の浦」。
そのほど近く、鴨川市の安房天津でも市民ボランティアによる「天津防犯パトロール鯛」が活発に活動しています。
普段は下校する小学生たちを見守り、夏休みに入れば海岸パトロールを実施しています。

小中学校の教職員やPTA、青少年相談員、市の消防防災課、さらには警察官も参加してチームが結成され、
外で遅くまで遊ぶ子どもたちを指導し、午後9時以降は花火を控えてもらうよう呼びかけるなど、
季節や観光地ならでの特性に応じて、きめ細かく対応しています。

このように市民ボランティアによる防犯活動が、各地で日々行われています。
大雨や台風の時は中止しますが、小雨ぐらいなら決行しています。
冬の寒さなど苦労は少なくありませんが、地域の皆さんのお役になっているのではと、
そんな思いが地域のボランティアの心を支えています。

現実に館山市では不審火や空き巣も減って、事故や犯罪も未然に防ぐ、その抑止力としての効果は実証済みです。
やはり、市民の方から「有難う、ご苦労さま」との声掛けが一番嬉しいと聞きます。
夜間でも安全に歩行できるよう街路灯を整備する。

子どもたちが安心して登下校できるよう横断歩道や信号、通学路を整備するなど設備や生活環境を
整えることも重要ですが、それ以上に大切なのは市民が力を合わせ、犯罪や事故を防いでいこうとする意欲です。
安全を願う強い気持が、犯罪を防ぐ最も有効な対策であるといえるでしょう。




南房総の防犯灯LED化計画

市民の安全、安心に直結する防犯灯。
南房総市では平成26年、市内の観光灯と防犯灯逢わせて7,700本を、全てLED電球に変更しました。
リース契約にしたため、保守管理費用が大幅に軽減しました。
電気料金も従来およそ年間4,000万円かかっていたものが、約1,400円へと激減し、CO2排出量も
約60%削減されるなど環境にとっても、やさしいシステムが実現しています(南房総市・市民生活部)




市民ボランティアによる防犯活動

活動成果など 三県議が館山警察署を訪問
(三沢 智県議・亀田郁夫県議・木下敬二県議 / 館山警察署 生活安全課長)


館山署における、最近の犯罪傾向を教えて下さい

館山警察署管内での犯罪件数は、最新のデータ(本年7月1日現在)では304件で
前年から37件減少しています。

いわゆる振り込め詐欺、千葉県警察では「電話de詐欺」と呼称を統一していますが、
その件数も昨年の同時期の8件から3件へと減少しました。

これには、市内のお年寄りの家庭を個別に訪問して「宣言書」やチラシを配布して注意を促し、
また金融機関にも協力いただき、高額を引き下ろそうとした場合は、ひとこと相談してもらうなど、
地道な活動が効果を上げたのではないかと分析しています。

その一方で、増えているのが車上狙いと高齢者による交通事故です。
交通事故の場合は加害者も被害者も共に高齢者という、つらいケースが増えています。
また、高齢者による万引きも増加しています。


夏休みの海水浴場など、今年も観光客でにぎわいましたが

海水浴シーズンを前に昨年から海岸に臨時交番を設置し、同時に制服警官によるパトロールを強化しました。
館山市の条例ではイレズミなどは、シャツなどで隠さないと遊泳を認めないことになっており、
海岸でバーベキュー、遊泳区域内へ水上オートバイの乗入れ、砂浜へ自動車の乗り入れが禁止になっており、
それを知らない観光客には注意をうながしています。

この条例は周辺の市にも波及し、同様の条例が制定されています。
空き巣などの侵入盗犯は減っていますが、館山道の開通によって県外からの流入も増え、
犯罪を犯してそのまま車で逃走というケースも考えられます。
別荘なども多い地域ですので、警戒を続けています、


市民ボランティアによる、防犯活動が南房総各地で盛んですが

これに対しては、警察としてとても有り難く思っています。
都会と違い相当に広いエリアを、たった一人の駐在所の巡査が担当しているケースも少なくありません。

市民の方が自発的に防犯活動をして下さるわけで、警察としては協力に謝意を表す次第です。
私自身、地域を知るために街を観察して歩くことがあるのですが、路地などへ入ると「どこへ行くの」
「この先は行き止まりですよ」など声をかけられます。

これは地域の防犯意識が高く、コミュニティ―がしっかりしています。
そのうえで、防犯パトロールなどが実施されていれば、犯罪者側から見ると
ここは防犯意識が高いなと敬遠することになります。

つまり、ボランティアの皆さんの活動が、犯罪を未然に防いでいることになります。
防犯ベストを着て散歩していただくだけでも、犯罪者は警戒します。
これからも、ご協力をお願いしたいと思います。

館山警察署・管内の犯罪発生状況(同署HP)
種 類 内 容 H27/6月末 前年同期比
 凶悪犯  殺人、強盗、放火など  1 
 粗暴犯  暴行、傷害、脅迫、恐喝など  19  -2 
 窃盗犯  窃盗  242  -32 
 知能犯  詐欺、横領など  17  +11 
 風俗犯  賭博、ワイセツなど 2  -1 
 その他   60  -12 
 合 計   341  -40 





三沢さとし県議 : 木下敬二県議 : 亀田郁夫県議 (鼎談)
 (館山市)     (南房総市)    (鴨川市)



地域コミュニティー力を生かして防犯に協力

市民ボランティアの活動



木下
私たちが子供の頃は、鍵をかけて出かける家なんて近所には、滅多にありませんでしたね。

亀田
鴨川だってそうです。
どこも開けっ放しで、こちらも勝手に人の家に「いる?」なんて言いながら入っていく。

三沢
となり近所、みんな知った顔でしたから、逆に言うと見かけない顔が通ると、すぐに分かるんです。

木下
今でも、近所の買物ぐらいだったら玄関の鍵なんかかけませんし、車だって貴重品やカバンこそ
持ち出しますが、ロックなんてしたことがありませんでした。
最近になって、当局からの指導を受けてようやくロックするようになりました。

亀田
今日、各地で市民ボランティアによる活動を見てきたわけですが、登下校の見守り、振り込め詐欺、
不審者への警戒など多彩な活動をされていました。
逆に言うと、そうした活動が必要なほど、南房総も変わってきているという事ですね。

木下
新しい人たちが入ってきているし、現に私の住む地域では半分が別荘ですから、
普段ほとんど住人と接点がないんです。

亀田
市民の防犯パトロールで難しいのは、どこまで市民が関れるのか。
また、ある事案が犯罪になるのか・ならないのか、その線引きも難しいですね。

三沢
一つ例をあげましょうか。
昨年から館山の海水浴場には臨時交番ができて、海岸でのバーベキューや自動車の乗り入れが禁止に
なったのですが、同時にタトゥーの露出も禁止事項になりました。

木下
これは文化の違いもあって、日本では昔からタトゥー、刺青といえば、どうしてもヤクザや暴力団といった
イメージが強かったわけですが、外国人にとってはファッションに過ぎない。
現に、先日フィラデルフィアから学習旅行で多くの学生が来たのですが、半数近くが何らかの形で入れていた。

亀田
このところ来日する外国人旅行客が急増しています。
2020年のオリンピック開催時には、政府目標として4,000万人を目指すとも発表されています。
数だけではなく、様々な国から迎えることを考えると、改めて皆で考えていく必要がありますね。

木下
難しいと言えば、館山警察での話にも出ましたが、高齢者の交通事故は頭が痛い問題です。
先日も一件あって、70代の運転する車が、80代の方をハネてしまったのです。

三沢
歳を重ねると、反射神経や運動神経など衰えてくるのは分かっていても、公的な交通機関が少ないため
車がなければ日常生活が成り立っていかず、難しい問題ですね。


亀田
それにしても、市民ボランティアの皆さんには頭が下がります。
それぞれ自分の仕事を終えた後で、地域のために活動されている。

木下
すっかり暮らしに溶け込んでいるので、当たり前に考えがちですが、年の瀬の木枯らしが吹く夜など、
こちらが暖かい部屋でテレビなんか見ている時に、窓の外で「火の用心」と声をかけながらパトロールの
方が通ると、しみじみ有り難く思います。

亀田
自分の暮らしさえ良ければいいという考えではなく、地域のため、皆のためという考え方ですね。

木下
やはりそこには、房州人というか、南房総に住む人たちの気質なんですよ。
見ていると誰一人、いやいや参加している方がいない。
子や孫、あるいは地域のために、気持ちよく活動されている。

三沢
館山の防犯活動は区長会や老人会、PTAが一緒になって活動しています。
それぞれが足りないところを補い合って、PTAはお年寄りのために活動する。
一方で、老人会は昼間は時間がありますから、子どもたちのために見回りをしましょうと、
お互いに補完し合って活動しています。

亀田
地域のコミュニケーションにどれほどプラスになっているか、図り知れませんね。
これはパトロールではありませんが、鴨川市の大浦では子どもたちが登下校する際、
近所の人に出会うと必ず大きな声で「おはようございます」「こんにちは」とあいさつします。
これは学校で、そのように指導しています。

木下
そうした活動をしていけば、自然と大人になっても顔見知りになり、
地域に住んでいるのに言葉も交わさない、などといったことがなくなるでしょう。

亀田
コニュニティーとしての連携を強化し、日ごろから親密度を高めていけば、
例えば大きな災害などが発生した時に、自然と助け合っていけるのではないでしょうか。

三沢
子どもたちが卒業する際には、登下校でお世話になったボランティアの方が対して「有難うございました」
など感謝状を贈り、そのことはボランティアの皆さんにとり生き甲斐、やりがいになっています。

木下
安全で安心な生活を、市民の方々は望んでいます。
私たち県会議員の大きな命題もそこにあるわけです。
市民の暮らしを脅かすものに対して、地域のコミュニティ力を生かして、皆で守っていくことが大切です。
これからも県会議員として、しっかりとリーダーシップを取っていきたいですね。




出典 : 県南思考 VOL.18
 



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